お花と香りの教室:スタジオS 基本情報
■サロン・教室名:お花と香りの教室:スタジオS
■オーナー: 渡邉幸代 様
■創業年:24年目
■場 所:高槻市東百住町(ひがしよすみ)
JR摂津富田・阪急富田駅徒歩15分
■カテゴリー:ファーマーアート®・ポプリなどのクラフト・他
■内 容:季節の花々や野菜・果物を乾かしてハーブやエッセシャルオイルで香りづけし、様々な作品を作るクラフト教室です。乾燥野菜などを使った独自のファーマーアート®を創案。またクラフトだけでなくハーブを使ったお茶やお料理の知識も学べます。
◇ホームページ:http://studios-kaorinoteshigoto.jimdo.com/
◇ブログ:お花と香りの教室・レッツ香り~☆
◇フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ohanatokaori
■取得資格など活動履歴
1991年 熊井明子ポプリの会講師免許取得 4月よりカルチャーセンターにて講師活動開始
1993年 マナコアカデミーフラワーアレンジメントフレッシュ科1級教授取得
1995年 ドミニックボドゥ教授のアロマテラピー修了書取得
1996年 野菜のクラフトを創案広める
1997年 家の光に掲載
1998年 ハーベストアレンジとしてお米ギャラリーで講習会
2014年 ハーベストアレンジを改めファーマーアート®として再活動
2014年 3月、7月コープのサークル活動にてファーマーアート®講習会
スタジオSのファーマーアート®とポプリの教室とは
<<お教室の内容をまずは簡単に教えてください>>
ポプリは季節の花々を乾燥させてハーブやエッセンシャルオイルで香りを付けて作るものです。ハーブや木の実を使ってリースやバスケットを作るクラフト教室、ハーブを使ったハーブソルトやハーブオイルを作る講習会、同時に自宅教室では、ハーブティーを使ったお茶会なども開催します。
ファーマーアート®は乾燥した野菜や果物を使ってリースやさまざまなアレンジメントを作ります。
◇作品はホームページをご覧ください
フラワーアレンジメントやポプリの勉強を始めたきっかけなどのエピソード
<<フラワーアレンジメントやポプリを習いはじめたきっかけを教えてください>>
もともとお花や香りがとても好きでした。
大学の卒業旅行でヨーロッパへ行き、本場のフラワーアレンジメントや香りに触れ、さらに触発されました。
『徹子の部屋』という番組のバックにはお花がいつも飾ってあり、その素敵なお花を見てフラワーアレンジメントをやりたいと思い続けていました。
ただ当時は今の様に習う教室もなく、会社勤務の日々が続きました。ところが、たまたま熊井明子先生のことをNHKの番組で知り、やりたい!と明確に思い、本格的に教室を探し始めました。
まず最初は地元のカルチャー教室で開催されていたハーブとポプリの教室に通い始めました。
ただそこでは講師になることができなかったので、母の後押しで講師資格を取るために東京の教室に毎月通いました。
講談社で開催されていたポプリの教室と、マナコフラワーで開催されていたフラワーアレンジメントの教室です。
この時にフラワーアレンジメントフレッシュ科1級教授を取得しました。
初めて日本に来られたドミニックボドゥ教授のアロマテラピー修了書を取得
<<アロマテラピーはどのように勉強されたのでしょうか>>
当時はアロマテラピーの資格を取れるところが、まだまだありませんでした。
そんな中ドミニックボドゥ教授が初めて日本に来られ、この講習でアロマテラピーを習いましたテキストもなく通訳が喋る内容を一言もらさず書きとめました。
アロマやハーブ、ポプリやフラワーアレンジメントなどをOLをしながら8年くらいは勉強しました。
習いたかった夢が実現する日々は本当に楽しかったです。
たくさんの方に教えたいという想いがカルチャー講師への道に進む原動力となる
<<講師となるきっかけとなった最初の教室のことから教えてください>>
最初はお花屋さんの一角で教え始めました。
そして京都の朝日カルチャーでの教室がスタートします。
その一方で自宅での教室も始めました。
カルチャーも、よみうり文化センター(千里中央、ナンバシティ、高槻松坂屋)やお米ギャラリーなどで教室が次々スタートしました。
単発で地方公共団体などでの講座も依頼され、枚方や四条畷、泉佐野や徳島まで出向きました。
当時はあまり営業をしなくても教室やお客様が次々増えていきました。
このころ今のファーマーアート®の原型ができていました。
ファーマーアート®の商標を取得する
<<ファーマーアート®の商標登録をされた経緯を教えてください>>
もともとファーマーアート®は別の名前がついてました。
その講習をお米ギャラリーなどで開催していました。
ところが当時一緒にそれを広めようと言ってきた人に、勝手に商標登録され突然その名前が使えなくなったのです。講習は急遽、ハーベストアレンジという名前で開催しましたが、それ以来15年間封印しておりました。
<<まさか一緒に仕事をしようと言っていた人に、講座内容も講座を開く権利も奪われるなんて本当に怖いことですね…ファーマーアート®を再開するきっかけは何だったのですか>>
はい、高槻市の商工会議所主催の起業家道場に参加したのがきっかけです。
そこで良いアドバイスを頂き、別の名前で再開することに向け動くことができました。
そして昨年、商標登録をして晴れてファーマーアート®で講習ができるようになったのです。
ファーマーアート®がこれから世間に広がり始める
<<ファーマーアート®はこれからどのように発展させていく予定ですか?>>
実は昨年コープこうべさんで親子向けのファーマーアート®の講習を何度か開催しています。
子ども向けの教室は開催したことが無かったのですが、子どもたちの感性に触れることができファーマーアート®を通して面白い経験をさせて頂きました。
今年は地元高槻のコミュニティセンターでの講習も始まりますのでその中でファーマーアート®も取り入れたいと思っています。
ファーマーアート®は調理する過程で出る食材の余りの部分なども使えますので、たとえば子どもたちに『食』について考えるきっかけになれば面白いと思います。
また高槻ブランドの『食』と繋がり、ファーマーアート®とのコラボセミナーなどができないかと思っています。
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生徒さんが長く通い続ける教室の秘密
<<渡邉先生のお教室は生徒さんが何年も通われていらっしゃいますが、そのために工夫されていらっしゃることを教えていただけますか>>
だいたい5~6年は通い続けられますので、ずっと新しいものを提供し続けなければなりません。
そのために日々勉強し、次々と新しいことに取り組んできました。
時代を先取りできるよう、常にさまざまなところにアンテナを張ってきました。
雑誌やテレビ、写真、さまざまなところから直感で情報を得て…
今世間にあるフラワーアレンジやクラフト、アロマの講習はすでにやってきたものも多いですね。
ツアーや特別講座などもよく企画しましたよ。
明石海峡大橋が開通したのをいい機会だと思い 、開通の年の6月に「香りの館:パルシェ」にてハーブ講座、お香作り(ランチ付き)を企画しました。
他にも布引ハーブ園、富田林サバ―ファーム(現地でラベンダーバンドルズを作ろう)、工房(染の体験)など、教室ではできない事、現地でなければ経験できないツアーを企画しました。
開催すると常に20名ほどのツアーとなりました。
当時料理の鉄人という番組に出演された追立久夫さん(薬膳料理研究家)という方と、ハーブ料理のコラボ企画をしたこともあります。
常に生徒さんを飽きさせないように、流行より少し先のものを提供できるよう今も心がけています。
また2時間で完成して作品を持ち帰っていただける内容を提供しています。
『宿題』にしないことは大切なポイントだと思います
スタジオSに通う生徒さんのお声から分かること・先生の想い
<<先生が他に心がけていらっしゃることと、教室に通い続ける生徒さんのお声をきかせていただけますか>>
教室に来て頂いたときは別世界を体験していただけるよう心がけています。
視覚・味覚・嗅覚の刺激を楽しむことで嫌なことや現実から離れることができます。
皆さんには
『ここに来たら家庭で嫌なことがあっても忘れることができます』
『いろいろ作っている間に気分が晴れて帰ることができます』
『香りの効果か更年期の時期をあまり感じずに過ごすことができました』
といったお声を頂いています。
作品を作ることに『香り』の相乗効果が加わるので様々な効果もあります。
『今日は何をするのですか?』とワクワクして来てもらえるよう創意工夫しています。
渡邉幸代先生の活動に対する想いと信念・そして皆様へ
<<23年間継続してこられた信念や想い・そしてこれからについてお聞かせください>>
皆様の暮らしにひとつ楽しいことの提案ができたらと思い活動を継続してきました。
ひとつの作品を作ることで見た目と香りの小さな変化を五感で楽しんで頂きたいと思っています。私はフラワーアレンジ・ポプリやアロマ・ハーブと料理・ファーマーアート®などの知識と経験がありますので、これからも私にしか出来ない教室・新しいものを考案して皆様に提供し、楽しんで頂きます。
今、エディブルフラワーでなく『無農薬のバラ』を使ったお茶や砂糖漬けなども取り入れたいと思っています。またファーマーアート®のインストラクターコースも準備しています。
香りや乾燥したお花や果物、お野菜を使った作品作りを、世代を超えてもっと身近に感じて頂けるよう広めていきます。
今はカルチャー教室ではなく自宅教室に個別に習いに来て頂いています。(火・水・木曜開催)
自宅教室では毎回ハーブを使ったお茶会なども提供していますので、ぜひそれも楽しみにいらしてください。
ファーマーアート®創案者の渡邉先生を取材した感想
渡邉先生のお茶会に何度か参加してみましたが、本当にひと時の別世界を提供して頂けます。
おしゃべりしながら、毎回素敵な作品作りを楽しめて…
肩の力を抜いて、素敵な空間で美味しいお茶を頂けて…
毎回毎回、ワクワクしながら通い続けることができる。
そんな教室だと感じました。
渡邉先生のおもてなしの気持ちがいっぱいこもった教室
ハーブを使ったフレッシュなお茶
ハーブを使ったお菓子の提案など
女性は年齢と共にいろいろな荷物を抱えていきます。
先生のお教室に通うとそんな荷物からちょっと解放されるひと時を味わえるのでしょう。
また、手先や五感を使うので、こちらは脳活性にとても良い効果があるでしょうね。
今現在、代替療法としてのアロマテラピーも広く認知されています。
そのアロマテラピーを20年以上も前から生活に取り入れる提案を続けて来られた渡邉先生…
先生は控えめであまりご自身から仰いませんが、勉強し続けてこられた内容がとても深く幅広く、教室経験も、人生経験も含め、本当にキャリアが違うということを感じました。
これからファーマーアート®を通じて広く皆様に、生活に楽しいことの提案をしていかれることでしょう。ファーマーアート®が広く世に知られることとなるよう応援しております。
頑張ってください!
(ライター/一部撮影:山神 知子)